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特集 脊髄損傷―社会生活上の課題
住宅改造―脊髄損傷者の加齢やライフスタイルの変化に対応した住宅改造におけるポイント
The point of remodeling a house corresponding to change of aging or a life style for spinal cord injury persons.
松尾 清美
1
Kiyomi Matsuo
1
1佐賀大学医学部地域医療科学教育研究センター福祉健康科学部門
1Section of Physical and Behavioral Support System, Center for Comprehensive Community Medicine, Faculty of Medicine, Saga University
キーワード:
脊髄損傷
,
住宅改造
,
加齢
Keyword:
脊髄損傷
,
住宅改造
,
加齢
pp.643-650
発行日 2011年7月10日
Published Date 2011/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102127
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はじめに
脊髄損傷者の高齢化や新たな受傷者の重度化は,在宅生活や就業生活において,大きな問題となっている.しかし,本人の身体機能や生活方法に合った住宅改造を行うことで自立(律)できることがたくさんある.このことは,これまでに住宅改造の支援を行った1,450名を超える,脊髄損傷者をはじめとする重度の身体障害を抱えた方々から学んだことである.最も大切なことは,どのような身体機能でも人生や生活,あるいはリハビリテーションの考え方,そして彼らを支援する情報や技術の発展である.そのために,住宅内における人的要素と物理的要素の関係および脊髄損傷者にとって必要な情報の内容と流れについて整理した(図1).本稿では,加齢やライフスタイルの変化に対応した住宅改造のポイントに注目して記述する.
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