連載 保健婦による目のつけどころ—住宅改造・福祉機器導入に際して・5
住宅改造には“旬”がある
土居 眞美
1
,
西村 和夫
2
,
鳥海 房枝
2
1北区
2東京都北区高齢福祉部
pp.417-423
発行日 1997年5月10日
Published Date 1997/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902886
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はじめに
脳卒中のように身体機能に障害が残る場合,本人の退院を前にして病院のリハビリスタッフが住宅改造や福祉機器の準備に関わることが多くなっている。本号で紹介する事例も,脳卒中後遺症へのリハビリテーション目的で入院していた病院の理学・作業療法士が住宅改造を指示したものである。
事例1で紹介するAさんは,退院までにすでに居室に手すり4本と,和室と洋室の間の段差解消のためミニスロープの設置およびベッドと車椅子の導入を行っていた。事例2のBさんでは,住宅改造案を病院のリハビリスタッフが作成し,区の住宅改造助成制度を利用して改造を行った後に,退院日を決定したいとしたものである。
2つの事例への関わりをとおして,住宅改造はどの時期に,どのようにその都度進めていくべきかを考えてみたい。
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