Japanese
English
特集 小児リハビリテーション―最近の動向
外科的治療と療育・教育
Surgical treatment of cerebral palsy and education of handicapped children.
瀬下 崇
1
Takashi Seshimo
1
1心身障害児総合医療療育センター整形外科
1Orthopaedic Department of National Center of Handicapped and Disabeled Children
キーワード:
脳性麻痺
,
手術
,
肢体不自由児教育
Keyword:
脳性麻痺
,
手術
,
肢体不自由児教育
pp.239-245
発行日 2011年3月10日
Published Date 2011/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102000
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外科的治療
障害児領域における外科的治療は,整形外科,脳神経外科,外科,耳鼻咽喉科,歯科,眼科に大別される.このうち,外科的手術,耳鼻咽喉科的手術は,胃瘻造設,喉頭気管分離や気管切開など,超重症児の生存に関わる分野で,機能改善を目標とする整形外科,脳神経外科の手術とは趣が異なる.
PubMedで“cerebral palsy”と“surgery”で検索すると約3,500件の論文が検索される.この5年間に限ると,タイトルから手術に関連すると思われるのは566件あり,2009年は104件,2010年12月現在で既に96件と,論文数は年々増加する傾向にある.論文内容をみると,選択的脊髄後根切断術(SDR)42件,側彎症に対する脊椎固定術37件,歩行分析・歩行評価31件,上肢手術27件,同時多関節手術25件,胃瘻・噴門形成・喉頭分離23件,ボトックス19件,バクロフェン髄腔内投与(ITB)17件が多い.流涎の治療(ボトックスや唾液腺手術)11件,不随意運動に対する深部脳幹刺激(DBS)10件といった分野の論文も増えてきている(表).
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