Japanese
English
研究と報告
体重免荷歩行が6分間歩行試験時の酸素摂取量応答に及ぼす影響―健常成人での検討
Influence of the walking with body weight support on a oxygen uptake response during 6-minutes walk test in the healthy subjects.
渡辺 伸一
1
,
村先 京子
1
,
石崎 裕祐
1
,
牧野 至泰
1
,
永冨 浩志
1
,
佐藤 ことみ
1
,
松島 昭廣
1
Shinichi Watanabe
1
,
Kyoko Murasaki
1
,
Yusuke Ishizaki
1
,
Noriyasu Makino
1
,
Hiroshi Nagatomi
1
,
Kotomi Sato
1
,
Akihiro Matsushima
1
1独立行政法人国立病院機構七尾病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, National Hospital Organization, Nanao Hospital
キーワード:
体重免荷
,
速歩
,
定常状態
,
時定数(τoff)
Keyword:
体重免荷
,
速歩
,
定常状態
,
時定数(τoff)
pp.463-467
発行日 2010年5月10日
Published Date 2010/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101770
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:自走式トレッドミル上を,健常男性10名に,速歩にて6分間歩行させ,呼吸機能に与える影響を検討した.歩行時の荷重の設定は全荷重歩行,20%および40%免荷歩行の3種類とした.全荷重歩行の酸素摂取量は3分目では定常とならず,6分目まで増加した.20%,40%免荷歩行では3分目に定常に至った.時定数では,全荷重歩行と40%免荷歩行において有意差が認められ,その他には有意差は認められなかった.修正Borg Scoreでの呼吸困難感,下肢疲労ともに全課題間にて有意差が認められた.酸素摂取量や回復時の時定数からみて,速歩での体重免荷歩行は,至適速度での全荷重歩行と同等の酸素消費量であり,かつ,平常歩行と比べて循環動態の活動を亢進させ,O2負債の回復過程にも好影響を与えると思われた.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.