Japanese
English
研究と報告
体重免荷床上歩行における歩行パターンの検討
Walking pattern in the floor level walking with the bodyweight unloading.
磯野 めぐみ
1
,
伊藤 純一
2
,
金井 章
3
,
元田 英一
4
,
鈴木 康雄
4
Megumi Isono
1
,
Jun-ichi Ito
2
,
Akira Kanai
3
,
Eiichi Genda
4
,
Yasuo Suzuki
4
1岐阜中央病院リハビリテーションセンター
2木沢記念病院総合リハビリテーションセンター
3豊橋創造大学リハビリテーション学部
4労災リハビリテーション工学センター
1Rehabilitation Center, Gifu Central Hospital
2Rehabilitation Center, Kizawa Memorial Hospital
3Department of Physical Therapy, School of Rehabilitation, Toyohashi SOZO University
4Rosai Rehabilitation Engineering Center
キーワード:
吊り上げ
,
体重免荷歩行
,
関節モーメント
Keyword:
吊り上げ
,
体重免荷歩行
,
関節モーメント
pp.747-752
発行日 2009年8月10日
Published Date 2009/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101572
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要旨:〔目的〕本研究の目的は,吊り上げによる体重免荷が歩行パターンに及ぼす影響を検討することである.〔対象・方法〕健常成人男性8名(21.4±0.2歳)を対象とし,吊り上げ装置を用い,免荷量を全荷重,1/3免荷,2/3免荷に設定し,三次元動作解析装置および床反力計で歩行の計測を行った.その結果から,股関節・膝関節・足関節モーメント,角度を算出した.〔結果〕今回の体重免荷床上歩行は歩行パターンを大きくは変えないが,全荷重と比較し,免荷時は下肢関節角度の変化が確認された.〔考察〕吊り上げ装置を用いた体重免荷床上歩行は,免荷に伴い,床反力,股関節モーメントが減少することで,低負荷での歩行が可能であると確認された.転倒の危険性がなく,免荷量の調節も容易であることから,小児や認知症患者など免荷量の調節が困難な患者や,筋力低下により杖での歩行が不可能な患者に対し,有効な歩行練習の手段になるのではないかと考える.
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