1ページ講座 理学療法関連用語~正しい意味がわかりますか?
6分間歩行試験
山田 拓実
1
1首都大学東京保健医療学部理学療法学科
pp.585
発行日 2011年7月15日
Published Date 2011/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102008
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自己のペースで6分間に歩くことができる最大距離を測定する検査で,その距離により運動耐容能を評価する.6分間歩行試験(6MWT)は簡易で特殊な器具も必要ない検査法であるが,信頼性があり,呼吸器疾患・心疾患患者の運動耐容能の測定では臨床的にも研究にも標準的な検査法となっている.中等度から重度の呼吸器・心疾患患者に対する医学的介入効果の判定に強い適応とされるほか,患者の運動機能の評価や疾患の重症度や生存率予想の指標としても使用される1).
標準的な検査法について,ATS(アメリカ胸部学会)より6MWTのガイドラインが出されており1),通常は室内の安全な場所で行われる.ATSガイドラインでは,歩行コースは30mを推奨しているが,15m以上であれば6MWTに影響しないという報告がある.3mごとにマークをし,コースの両端にコーンを設置する.
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