Japanese
English
研究と報告
免荷ギプスによる骨折患者の早期歩行訓練
Early Ambulation by Cast-Brace applied to the Fractured Patients.
永井 弘
1
,
平場 康一
1
Hiroshi Nagai
1
,
Koichi Hiraba
1
1坂出市立病院整形外科
1Sakaide Municipal Hospital.
キーワード:
下腿免荷ギプス
,
大腿免荷ギプス
,
早期歩行
,
両手の解放
,
中年以後
Keyword:
下腿免荷ギプス
,
大腿免荷ギプス
,
早期歩行
,
両手の解放
,
中年以後
pp.401-405
発行日 1975年5月10日
Published Date 1975/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103337
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まえがき
最近,骨折患者に種々の免荷装具や免荷歩行用ギプスなどを用いて受傷後,早期から荷重を許す方法が広く行われつつあるようである.これらの場合,骨折治療のプログラムの中にすでにこういった装具療法が組みいれられていて,装具療法をfirst choiceとしているものも散見される1,2,4,5).一方,交通事故,労働災害の複雑化のために,治癒に長期を要する骨折が増えている.また,不適当な治療手技のため難治の偽関節形成をおこし治療期間が長期にわたるものも数多くみられる.私どもはこのような問題のある患者でとくに中年以後のものに心理的回復感をもたらし,また松葉杖なしに歩行できることで両手を解放し,ADLの一層の改善をはかり,以後のリハビリテーションをスムーズに行うことのできる早期歩行可能なギプス療法を行って良好な成績をえたので報告したい.
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