連載 リハビリテーション関連の各種統計
回復期リハビリテーション病棟の整備状況
石川 誠
1
1全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会
キーワード:
回復期リハビリテーション病棟
,
BI効率
,
FIMM効率
,
在宅復帰率
Keyword:
回復期リハビリテーション病棟
,
BI効率
,
FIMM効率
,
在宅復帰率
pp.284-286
発行日 2010年3月10日
Published Date 2010/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101731
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病床数の推移
2000年4月に介護保険制度と期を同じくし,診療報酬制度の特定入院料として創設された回復期リハビリテーション病棟入院料を届け出ている病院は,全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会(以下,回リハ協)の調査によると,2009年12月時点で全国に1,028病院,病棟数は1,279病棟,病床数は56,825床であった.年次ごとの届出状況は,2003年度に一時的なピークを認め,2006年度の届出数が過去最大となっているが,その後も届出数は衰えていない(図1).
人口10万人あたり病床数は全国平均で44床となり,当初目標としてきた50床にあと一歩のところまできている.しかし,地方別にみると,最も量的整備が進んでいないのは関東地方であり,整備状況は西高東低の傾向を示した(図2).都道府県別にみると,上位は高知県の130床,鹿児島県の100床,鳥取県,山梨県の94床,下位では栃木県が22床,茨城県24床,千葉県,神奈川県,東京都がいずれも30床以下である(図3).
診療報酬上の入院料1を算定する病棟は839病院(81.6%)であり,このうち重症者回復加算を算定する病院は約60%と推定された.
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