特集 2025年に求められる病院経営のプロ
回復期リハビリテーション病棟運営に求められるもの
宮井 一郎
1,2
1社会医療法人大道会
2森之宮病院
キーワード:
回復期リハビリテーション病棟
,
チーム医療
,
組織マネジメント
Keyword:
回復期リハビリテーション病棟
,
チーム医療
,
組織マネジメント
pp.114-119
発行日 2014年2月1日
Published Date 2014/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102711
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回復期リハビリテーション病棟(回リハ病棟)は「脳血管疾患又は大腿骨頸部骨折等の患者に対して,リハビリテーション(リハ)を集中的に行って,ADLの向上による寝たきりの防止と家庭復帰を実現する」という明確な目的を持つ.
経営的観点からの収支を左右する要素として,収入は病床稼働とリハ単位,費用は多くの病院で6割を超える人件費と単純な構造に見える.しかし,中長期的に収益構造を維持・改善するためには,外部環境に対する柔軟な姿勢や継続的な内部環境の変革が必要である.外部環境としては,周囲の回リハ病棟の増加や人口動態,2025年をにらんだ診療・介護報酬の動向が大きな要因である.内部環境に関しては,リハ医療の質・安全の向上,効率の良いリハ・ケア提供体制,肥大した組織に対する管理職のマネジメント力強化やスタッフ構成の高齢化に対する計画的対応などが重要であろう.
本稿では,これまでの診療報酬の変遷を踏まえて,回リハ病棟に対する社会的ニーズ,組織肥大化や将来的な人件費増に対する組織運営の問題について言及したい.リハ医療の質については紙面の制約上,他稿1)を参照されたい.
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