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特集 腎臓リハビリテーションのベストプラクティス
回復期リハビリテーション病棟での対応
Management of patients with chronic kidney disease in the Kaifukuki rehabilitation ward
新城 吾朗
1
Goro Shinjo
1
1済生会東神奈川リハビリテーション病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Saiseikai Higashikanagawa Rehabilitation Hospital
キーワード:
回復期リハビリテーション病棟
,
慢性腎臓病
,
運動療法
Keyword:
回復期リハビリテーション病棟
,
慢性腎臓病
,
運動療法
pp.235-240
発行日 2020年3月10日
Published Date 2020/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201896
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はじめに
慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)は成人の約8人に1人が罹患している新たな国民病となっている.CKDは,脳卒中や心筋梗塞,心不全などの心血管疾患や,死亡のリスクを上昇させることが,国内外の多くの臨床研究より示されている.また,CKDは,骨・ミネラル代謝異常により,骨痛や骨折を来しやすい.
CKDは,脳卒中,大腿骨などの骨折の患者が多く入院する回復期病棟でも頻度が高い疾患である.
腎疾患を有すること自体が,その種類によらず心血管合併症の独立した危険因子であることが明らかになった.そのため,今まで以上に早い時期から腎疾患を診断し,対応することが重要と考えられている.
そのため,回復期病棟入院中も,CKDの適切な管理が求められるようになっている.ここでは,全身管理(内服薬などの注意),腎不全患者/透析患者で起こりやすい身体機能障害,リハビリテーション実践上の留意点について,解説する.
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