精神障害

The employment realities：persons with mental disabilities.

精神障害者とは

　「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」（以下，精神保健福祉法）では，精神障害者を「統合失調症，精神作用物質による急性中毒又はその依存症，知的障害，精神病質その他の精神疾患を有する者」としているが，「障害者の雇用の促進等に関する法律」（以下，雇用促進法）では，表1のように精神障害者を定義している．精神障害者を，精神保健福祉法ではmental disorder^註1）のある者とし，雇用促進法ではmental disabilityのある者としている．

　なお，この場合のdisabilityは，WHOの国際障害分類（ICIDH，1980年）におけるdisability（能力障害）ではなく，国際生活機能分類（ICF，2001年）におけるdisability（心身機能・身体構造及び活動・参加の幅広い領域の否定的側面を表す用語），つまり，日本語の「障害」と同様の意味合いをもつものとして捉えられる．