Japanese
English
研究と報告
Duchenne型筋ジストロフィーの上肢機能障害度分類に関する研究―最重度患者の新しい手指機能の評価法
The functional classification of the upper extremities of the Duchenne muscular dystrophy:the new evaluation of a finger functions of the most severe DMD paitients.
麻所 奈緒子
1
,
大塚 友吉
1
,
酒井 和江
1
,
望月 仁志
2
,
川井 充
2
Naoko Madokoro
1
,
Tomoyoshi Otsuka
1
,
Kazue Sakai
1
,
Hitoshi Mochizuki
2
,
Mitsuru Kawai
2
1国立病院機構東埼玉病院リハビリテーション科
2国立病院機構東埼玉病院神経内科
1Department of Rehabilitation, Higashi-Saitama National Hospital
2Department of Neurology, Higashi-Saitama National Hospital
キーワード:
Duchenne型筋ジストロフィー
,
手指機能
,
機能分類
Keyword:
Duchenne型筋ジストロフィー
,
手指機能
,
機能分類
pp.347-356
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101489
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要旨:Duchenne型筋ジストロフィー(Duchenne muscular dystrophy;DMD)の分類は,機能障害度分類(厚生省)ではステージⅧ,上肢機能に関する分類では上肢運動機能障害度分類stage 9(指で這うことができる)までの分類となっている.日常生活すべてにおいて介助を要するようになったDMD患者が,さまざまな活動を実現させ,quality of lifeを向上させるためには,残存する手指機能の評価が必要である.本研究では,機能障害度分類(厚生省)ステージⅥ以降,上肢運動機能障害度stage 5以降の患者を対象に,上肢運動機能障害度分類stage 9以降の細分類の検討を行った.手指機能と機能障害度との関係を評価し,明確にすることによって,現在の分類法(機能障害度,および上肢運動機能障害度分類)では評価できない手指の残存機能を4つに分類し,拡張した上肢運動機能障害度分類を作成したので報告する.
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