Japanese
English
研究と報告
持ち上げ・降ろし時の腰椎アライメントの違いによる体幹筋,股関節伸展筋の活動について
Electromyographic activity of trunk and hip muscles during squat lifting and lowering;effect of varying the lumber posture.
白惣 恵
1
,
三秋 泰一
2
,
島田 亜由美
3
,
立野 勝彦
2
Megumi Shiraso
1
,
Hiroichi Miaki
2
,
Ayumi Shimada
3
,
Katsuhiko Tachino
2
1安田内科病院リハビリテーション室
2金沢大学大学院医学系研究科リハビリテーション科学領域
3済生会金沢病院リハビリテーション部
1Department of Rehabilitation, Yasuda Medical Hospital
2Division of Rehabilitation Science, Graduate School for Health Studies, Kanazawa University
3Department of Rehabilitation, Saiseikai Kanazawa Hospital
キーワード:
スクワットリフティング
,
腰椎彎曲
,
腹部引き込み運動
Keyword:
スクワットリフティング
,
腰椎彎曲
,
腹部引き込み運動
pp.1199-1205
発行日 2008年12月10日
Published Date 2008/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101403
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要旨:本研究の目的は,スクワット法での重量物の持ち上げ・降ろし動作時の体幹,股関節の筋活動について,腰椎のアライメントの違い(前彎位,後彎位,中間位)と腹部引き込み運動の有無による違いを筋電図学的に比較し,より安定性の高い持ち上げ・降ろし方法を検討することである.対象は健常男性10名とし,10kgの重りの入った箱を腰椎中間位,前彎位,後彎位,前彎位での腹部引き込みを加えた状態の4条件で持ち上げ・降ろしを行わせ,その際の外腹斜筋,脊柱起立筋,大殿筋の表面筋電図を測定した.腰椎アライメントの違いによる3条件での比較では,前彎位での持ち上げ時における外腹斜筋,脊柱起立筋の筋活動が共に高く,最も体幹の安定性を高めるのに適した方法であると考えられた.腹部引き込みの有無による比較では,腹部引き込みを加えた時のほうが加えない時より,持ち上げ・降ろし時とも外腹斜筋の筋活動が高い傾向にあったが,有意差はみられなかった.
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