Japanese
English
報告
ブリッジ運動における足部の高さと頭部の位置が体幹・股関節伸展筋活動に及ぼす影響
Effects of foot height and head position on back and hip muscle activities during bridging.
井上 拓也
1
,
伊藤 浩充
2
,
池添 冬芽
3
,
小林 紗織
4
,
傍島 崇史
5
,
市橋 則明
3
Takuya Inoue
1
1財団法人田附興風会医学研究所北野病院
2甲南女子大学看護リハビリテーション学部理学療法学科
3京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻
4吉田病院付属脳血管研究所リハビリテーション部
5株式会社プロフェッショナルトレーナーズチーム
キーワード:
ブリッジ運動
,
筋電図
,
選択的トレーニング
Keyword:
ブリッジ運動
,
筋電図
,
選択的トレーニング
pp.617-622
発行日 2010年7月15日
Published Date 2010/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101713
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要旨:本研究の目的は,ブリッジ運動における足部の高さと頭部の位置が体幹・股関節伸展筋の筋活動に及ぼす影響について検討することである.対象は健常成人30名とした.脊柱起立筋胸椎部,脊柱起立筋腰椎部,大殿筋,大腿二頭筋の筋活動量,ならびにこれら主動筋間の筋活動比を算出した.ブリッジ運動は,頭部を挙上させない通常の場合と,頭部を挙上させて行う場合の2つの条件下で,足部の高さを床面から-20cm,0cm,20cmと変化させた.その結果,足部を高くすることで脊柱起立筋胸椎部・腰椎部の筋活動量は増加した.一方,足部を低くすることで大殿筋の筋活動量は増加し,脊柱起立筋腰椎部と大腿二頭筋に対する大殿筋の筋活動比はともに高まった.また,頭部を挙上させることで大殿筋の筋活動量は増加し,脊柱起立筋に対する大殿筋の筋活動比および脊柱起立筋胸椎部に対する腰椎部の筋活動比も高まった.本研究の結果から,ブリッジ運動において足部高を変化させ,あるいは頭部を挙上させることで,主動筋群内のより選択的なトレーニングが可能であることが示唆された.
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