Japanese
English
研究と報告
下肢筋の活動電位分析からみた立ち上がり動作の反復による疲労の検討
Study on fatigue produced by repetitive standing up exercise: muscle activity assessment of lower extremity.
関口 典子
1
,
染矢 富士子
2
,
三秋 泰一
2
Noriko Sekiguchi
1
,
Fujiko Someya
2
,
Hiroichi Miaki
2
1河北リハビリテーション病院
2金沢大学医学部保健学科
1Kawakita Rehabilitation Hospital
2School of Health Sciences, Faculty of Medicine, Kanazawa University
キーワード:
表面筋電図
,
反復動作
,
筋疲労
Keyword:
表面筋電図
,
反復動作
,
筋疲労
pp.1125-1129
発行日 2001年12月10日
Published Date 2001/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109642
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はじめに
筋疲労の研究方法の一つである筋電図波形の解析では,疲労の進行に伴い,表面筋電図から得られるパワースペクトルを数値化したmean power frequency(中央周波数,以下,MPF)は低下し,筋電積分値は増大すると報告されている1).しかし,このような報告は持続的に等尺性収縮を行ったときに関するものが多い.一方,臨床場面において訓練としてしばしば用いられる反復動作に伴う筋疲労を,動作施行中に検討した研究は数少ない2-4).これまでのところ,動的運動中であってもスペクトル分析をすると周波数が低下すると報告されているもの2,4)もあれば,直線的ではなく複雑な変化を示すという報告3)もあり,定説がない.そこで今回,立ち上がり動作を疲労するまで反復させ,動作中の筋電図波形の解析を行った.
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