Japanese
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特集 メタボリックシンドローム
予防と将来展望
Prevention and future perspective.
上月 正博
1,2
Masahiro Kohzuki
1,2
1東北大学大学院医学系研究科機能医科学講座内部障害学分野
2東北大学病院リハビリテーション部
1Department of Internal Medicine and Rehabilitation Science, Tohoku University Graduate School of Medicine
キーワード:
メタボリックシンドローム
,
危険因子
,
包括的リハビリテーション
Keyword:
メタボリックシンドローム
,
危険因子
,
包括的リハビリテーション
pp.679-685
発行日 2007年7月10日
Published Date 2007/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100996
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はじめに
本邦では,医療保健活動,学校教育の取り組み,強力な高血圧治療薬や高脂血症治療薬の登場などにより,禁煙率の向上や減塩,高血圧・高コレステロール血症のコントロールに関しては一定の成果が得られている.しかし,過食と運動不足は改まらず,肥満と糖尿病の罹患率は年々増加してきている.
メタボリックシンドロームは飽食と運動不足のなかで増加してきた心血管疾患のハイリスク状態であり,内臓脂肪の蓄積を背景に,高血糖,高血圧,高脂血症を合併し,各種の循環器病のリスクにつながるものとしてとらえられている.
2005年4月,メタボリックシンドロームの診断基準が日本内科学会,日本肥満学会,日本高血圧学会など8学会合同で作成された1).本稿では,メタボリックシンドロームの予防と将来展望に関し,とくにリハビリテーションの視点から何が重要かについて言及する.
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