Japanese
English
特集 メタボリックシンドローム
治療―薬物療法,行動療法
Pharmacological and behavioral therapy for metabolic syndrome.
吉松 博信
1
Hironobu Yoshimatsu
1
1大分大学医学部生体分子構造機能制御講座第1内科
1Department of Anatomy, Biology and Medicine, Internal MedicineⅠ, Faculty of Medicine, Oita University
キーワード:
食行動
,
視床下部
,
エネルギー消費
,
行動療法
Keyword:
食行動
,
視床下部
,
エネルギー消費
,
行動療法
pp.669-678
発行日 2007年7月10日
Published Date 2007/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100995
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はじめに
メタボリックシンドロームの中心課題である過剰な脂肪蓄積は,エネルギー摂取と消費のバランス異常から生じる.そのため,食事療法と運動療法が基本的治療法として用いられる.患者は,それらの治療法の必要性を理解しているが,その実行と継続は困難である.このような場合,治療に関する知識量ではなく,知識を行動に移し継続させる行動療法的アプローチが必要になる.多くの患者は行動療法をベースにしたライフスタイルの改善によって減量に成功する.しかし,治療抵抗性の患者,リバウンドを繰り返す患者,合併症を有する患者などには,食欲抑制薬など薬物療法を併用することも考慮しなければならない.
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