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特集 心臓血管リハビリテーションと多職種連携
心臓リハビリテーションとその有効性
Cardiac rehabilitation:improving function and reducing risk
上月 正博
1
Masahiro Kohzuki
1
1東北大学大学院医学系研究科機能医科学講座内部障害学分野
1Department of Internal Medicine and Rehabilitation Science, Tohoku University Graduate School of Medicine
キーワード:
包括的リハビリテーション
,
運動療法
,
生命予後
,
再発予防
Keyword:
包括的リハビリテーション
,
運動療法
,
生命予後
,
再発予防
pp.779-785
発行日 2017年8月10日
Published Date 2017/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201044
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はじめに
心臓リハビリテーションは,わが国の厚生労働省が推進している4疾患・5事業の1つである心筋梗塞などの循環器疾患の治療と再発予防の重要な柱であるとともに,多要素プログラムを擁する「包括的リハビリテーション」の代表格である.心臓リハビリテーションにより,運動耐容能の向上,冠動脈硬化・冠循環の改善,冠危険因子の是正,生命予後の改善,生活の質(quality of life;QOL)の改善などめざましい効果が示されており,しかもそのエビデンスレベルはA,クラスⅠときわめて高い.このため心臓リハビリテーションはさまざまな循環器疾患の治療ガイドラインに「極めて有効な治療」の1つとして収載されており,リハビリテーションの中でもきわめて先進的であるといえる.本稿では,このような心臓リハビリテーションとその有効性について概説する.
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