Japanese
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実践講座 クリニカルパスの効果的運用1
脳血管障害;急性期
Clinical pathway for acute stroke rehabilitation.
松本 茂男
1
Shigeo Matsumoto
1
1青森県立中央病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Aomori Prefectural Central Hospital
キーワード:
急性期脳卒中
,
クリニカルパス
,
バリアンス
Keyword:
急性期脳卒中
,
クリニカルパス
,
バリアンス
pp.661-667
発行日 2003年7月10日
Published Date 2003/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100800
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はじめに
平成14年4月,リハビリテーション料に関する診療報酬が大幅に改訂され,① 複雑・簡単療法から,単位制の導入,個別・集団療法へ,② 早期加算の段階化,③ 早期加算非対象での月11単位以上の70%への減算などは,平成12年に先行導入された回復期リハビリテーション病棟入院料と併せ,リハビリテーション医療における日本版DRG/PPS(Diagnosis Related Group/Prospective Payment System;診断群類包括的支払い方式)への移行を考慮したものであろう.
急性期病院の在院日数しばりも強化され,リハビリテーション必要患者を急性期病院からリハビリテーション関連施設・医療機関へ早期誘導したい厚生労働省の意図の表れと思われる.今まで以上に在院日数の短縮が求められることとなり,早期自宅退院か,回復期病棟を持つ病院への転院を目指すのか等の選択も必要となった.回復期リハビリテーション病棟を持たない一般急性期病院でのリハビリテーションは,否応なく早期化・効率化が必要とされる.
以上のような理由から,急性期外科的治療・内科的治療と有機的に連動した脳卒中早期リハビリテーションプロトコール1)による早期回復と自宅退院へ向けた生活指導,家庭環境調整などを遅滞なく行う必要が生じ,クリニカルパス(以下,CP)の導入は不可欠となった2,3).
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