Japanese
English
短報
急性期脳卒中患者の基本動作能力による歩行予後予測
Prediction of walking outcome by acute phase basic mobility in stroke patients.
樋口 謙次
1
,
橋本 圭司
1
,
中山 恭秀
2
,
佐藤 信一
1
,
瀬田 拓
1
,
安保 雅博
1
Kenji Higuchi
1
,
Keiji Hashimoto
1
,
Yasuhide Nakayama
2
,
Shinichi Satoh
1
,
Hiroshi Seta
1
,
Masahiro Abo
1
1東京慈恵会医科大学附属病院リハビリテーション科
2東京慈恵会医科大学附属第三病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, The Jikei University Hospital
2Department of Rehabilitation Medicine, The Jikei Daisan Hospital
キーワード:
急性期脳卒中
,
基本動作能力
,
歩行予後
Keyword:
急性期脳卒中
,
基本動作能力
,
歩行予後
pp.185-188
発行日 2006年2月10日
Published Date 2006/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100252
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
近年,脳卒中患者の発症早期のリハビリテーションの有効性が数多く報告され,発症後速やかにリハビリテーション依頼を受けることが一般的となってきた1-4).その一方で,高度先端医療を担う大学病院のような特定機能病院は,平均在院日数短縮を掲げ,理学療法施行日数は1か月以内に限られることが多い.脳卒中患者の理学療法を短期間で十分行うには,早期から正確な目標設定と最適な計画を立てることが必要であり,正確な機能予後予測が不可欠である.
今回われわれは,急性期脳卒中患者の発症後1か月時の歩行予後予測を目的とし,理学療法の専門的な領域である基本動作能力(寝返り,起き上がり,座位保持,立ち上がり,立位保持)に着目し,発症10日目の基本動作能力から,発症後1か月時の歩行の可否が判断されるかを検討したので報告する.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.