Japanese
English
研究と報告
脳卒中急性期から適切な長下肢装具作製を進めるための装具カンファレンスの導入後の変化
The effects of the introduction of a conference to judge the need of making a knee-ankle-foot-orthosis in acute stroke patients with hemiparesis
関 崇志
1
,
阿部 浩明
1
,
大鹿糠 徹
1
Takashi Seki
1
,
Hiroaki Abe
1
,
Toru Okanuka
1
1広南病院
1Kohnan Hospital
キーワード:
急性期脳卒中
,
片麻痺
,
長下肢装具
,
装具作製
,
装具カンファレンス
Keyword:
急性期脳卒中
,
片麻痺
,
長下肢装具
,
装具作製
,
装具カンファレンス
pp.1191-1199
発行日 2020年12月10日
Published Date 2020/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202108
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要旨 【目的】急性期脳卒中片麻痺患者に対する本人用の長下肢装具(knee ankle foot orthosis;KAFO)作製の是非を判断するうえで,装具カンファレンス(brace conference;BC)を導入することの有効性を調査することである.【対象】立位,歩行練習で備品KAFOを使用した急性期脳卒中片麻痺患者のうち,下肢運動機能の早期回復が予測され作製不要と判断された患者で,BC導入前の8名,導入後の28名である.【方法】BC導入前においては,BC開催後3週に相当する31病日の装具使用状況を診療記録より後方視的に調査した.BC導入後においては,BC開催後3週時の装具使用状況を前方視的に調査した.短下肢装具(ankle foot orthosis;AFO)へ移行した患者の割合をKAFO作製の是非の判断精度として求めた.【結果】判断精度は,BC導入前が62.5%であったのに対し,BC導入後は85.7%であり判断精度の向上を認めた.【結論】KAFO作製の是非を判断するうえで,BCを実施することはその判断精度を向上させる.
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