Japanese
English
実践講座 病院機能評価 5
リハビリテーション部門の機能評価
Accreditation standards of rehabilitation medicine.
伊勢 眞樹
1
Masaki Ise
1
1財団法人倉敷中央病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitaion Medicine, Kurashiki Central Hospital
キーワード:
リハビリテーション科
,
リハビリテーションセンター
,
急性期総合病院
,
診療体制
,
医療の質
,
機能評価
Keyword:
リハビリテーション科
,
リハビリテーションセンター
,
急性期総合病院
,
診療体制
,
医療の質
,
機能評価
pp.443-451
発行日 2004年5月10日
Published Date 2004/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100579
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はじめに
リハビリテーション医療の重要性は広く認知され,介護保険制度の施行後は「地域リハビリテーション」,「回復期リハビリテーション」などの言葉は市民権を獲得しているように思われる.しかし,リハビリテーション医療の最前線とも言うべき総合病院のリハビリテーション科・リハビリテーションセンター(以下,リハビリテーション科・センター)で行われている治療は,診療体制が整わず医療の質としてはいまだ不十分と言わざるを得ない.「リハビリテーション科は,保険診療点数を稼ぐ科」,「身体障害者診断書を書くサービスの科」,さらに,「リハビリテーションをして調子が良くなるまで退院をしたがらず入院が延びる」,「元気になり歩けるようになればリハビリテーションをがんばりましょう」,これらが,当院でのリハビリテーション医療の評価であった.10年前,当時の日本リハビリテーション医学会津山直一理事長1,2)が,「リハビリテーション医療の発展を妨げるもの」として忸怩たる念で憂いていた状況は,変わってはいない.
本稿では,与えられたテーマのリハビリテーション部門として,急性期総合病院のリハビリテーション科・センターを取り上げ,その本来あるべき機能とリハビリテーション医療の質の管理に焦点を当てて述べる.
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