特集 COVID-19 と循環器−関連する循環器疾患から診療まで−
診る4
COVID-19感染下において小児循環器疾患をどう評価・診断するか?
山岸 敬幸
1
,
小柳 喬幸
1
,
冨田 健太朗
1
,
立石 実
2
,
落合 亮太
3
1慶應義塾大学医学部小児科
2聖隷浜松病院心臓血管外科
3横浜市立大学医学部看護学科成人看護学
キーワード:
先天性心疾患
,
川崎病
,
多系統炎症性症候群
,
MIS-C/PIMS
,
診療体制
Keyword:
先天性心疾患
,
川崎病
,
多系統炎症性症候群
,
MIS-C/PIMS
,
診療体制
pp.722-728
発行日 2021年8月9日
Published Date 2021/8/9
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000000614
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2021年5月,日本ではいまだにCOVID-19の収束はみえず,第4波の緊急事態宣言の最中である。小児の感染例は家庭内感染が主体であり(先行感染者:家族77%,学校関係者6%,幼稚園・保育園関係者6%,家庭教師・塾関係者1%),成人に比して感染者数は全体の10%程度と少ない。死亡例はなく,重症例も少ないため,小児循環器疾患の重症化リスクにはわからない面が多い。本稿では,これまでに報告された小児循環器疾患に対する新型コロナウイルス感染症に関する知見をまとめ,自験例を含めて現状について考える。
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