Japanese
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教育講座
末梢神経の機能と評価
Approach to the Function and the Evaluation of Peripheral Nerve
和田 直樹
1
Naoki Wada
1
1群馬大学大学院医学系研究科リハビリテーション医学
キーワード:
末梢神経
,
機能評価
,
自律神経
,
発汗試験
,
Valsalva試験
Keyword:
末梢神経
,
機能評価
,
自律神経
,
発汗試験
,
Valsalva試験
pp.528-534
発行日 2017年7月18日
Published Date 2017/7/18
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はじめに
リハビリテーションは歴史的にみると,まず骨・関節系とポリオなどの末梢神経系による障害が対象となり,次いで脳性麻痺,脊髄損傷,脳血管障害などの中枢神経障害に対するリハビリテーションが加わり,そしてさらに高次脳機能障害が対象として取り上げられるようになってきた.リハビリテーションは脚気やポリオの蔓延する時代から長く末梢神経障害に関わってきた歴史がある1).末梢神経障害は全人口の2.4%に存在し,55歳以上の成人では8%にみられると報告されている2).末梢神経障害は直接的な機能障害をきたし,リハビリテーションの対象となるため,末梢神経の機能を理解することはリハビリテーション科医にとって大変重要である.本稿では,末梢神経の機能と評価について,特に筆者の専門である自律神経に重点をおいて述べる.
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