Japanese
English
実践講座 心理評価 2
高齢者
Psychological assessment for the aged.
平林 一
1
,
野川 貴史
1
,
平林 順子
2
,
中村 淳
2
,
伊沢 真
3
Hajime Hirabayashi
1
,
Takashi Nogawa
1
,
Junko Hirabayashi
2
,
Jun Nakamura
2
,
Makoto Izawa
3
1鹿教湯三才山リハビリテーションセンター鹿教湯病院心理療法科
2鹿教湯三才山リハビリテーションセンター鹿教湯病院言語療法科
3鹿教湯三才山リハビリテーションセンター鹿教湯病院神経内科
1Department of Clinical Psychology, Kakeyu Misayama Rehabilitation Center Kakeyu Hospital
2Department of Speech Therapy, Kakeyu Misayama Rehabilitation Center Kakeyu Hospital
3Department of Neurology, Kakeyu Misayama Rehabilitation Center Kakeyu Hospital
キーワード:
高齢者
,
認知症
,
心理評価
Keyword:
高齢者
,
認知症
,
心理評価
pp.163-168
発行日 2006年2月10日
Published Date 2006/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100249
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はじめに
社会の高齢化に伴って,リハビリテーション医療の現場においても,患者の年齢が医療スタッフよりも大きく上回っているという状況が日常的になってきている.筆者らの一人は,脳卒中のリハビリテーション専門病院に臨床心理士として勤務しているが,この仕事に就いたばかりの頃には,自分よりもはるかに年長の方々に心理評価を行うことには,ずいぶんと戸惑いを感じたものである.当時を振り返ってみると,このような場に臨んで最も重要なのは,やはり患者に対して,“礼を尽くす”ことであったと思う.常に礼を失することのないように接すれば,高齢者の方々も,孫ほど年齢の違う検査者であっても誠意をもって対応してくれるものである.
高齢者を対象にした心理評価を行う前に,まずは,自分よりも年長の患者に対する接遇の基本を身につけておくことの重要性を強調しておきたい1).
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