Japanese
English
実践講座 心理評価 3
子どもの心理評価―生活支援に活かすために
Psychological evaluation for children―for daily support.
殿村 暁
1
,
斉藤 敏子
1
,
長谷川 庸子
1
,
林 恵子
1
Satoru Tonomura
1
,
Toshiko Saitou
1
,
Youko Hasegawa
1
,
Keiko Hayashi
1
1神奈川リハビリテーション病院心理科
1Department of Psychology, Kanagawa Rehabilitation Hospital
キーワード:
心理評価
,
後天性脳損傷児
,
成長と発達
,
生活支援
,
家族サポート
Keyword:
心理評価
,
後天性脳損傷児
,
成長と発達
,
生活支援
,
家族サポート
pp.257-264
発行日 2006年3月10日
Published Date 2006/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100266
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はじめに
障害をもつ子どもの評価を考えていくうえで重要なことは,その子どもの障害像の把握にとどまらず,発達,成長を踏まえた支援プログラムの計画策定に役立つ情報をいかに引き出すかにある.そのなかでも心理評価は,子どもの発達状況と,認知的な特性,環境に適応していく力を総合的に理解することを目的としており,重要な役割を担っていると言える.
しかし,慣れない検査場面で,初対面の検査者に検査を実施されるということは,子どもだけでなく家族にとっても大きな負担になりやすい.本稿では,評価という限られた時間のなかで,子どもや家族にかかる負担に配慮しながら,効率的かつ子どもにとっても「楽しい」評価を進めるための視点を述べたい.また,検査終了後の結果や情報のフィードバックも心理評価の一環と捉え,そこでの家族へのサポートについても,症例を紹介しながら述べたい.
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