Japanese
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短報
人工股関節置換術2週入院プログラムの検討
Two-weeks rehabilitation program for total hip arthroplasty.
森田 定雄
1
,
中村 浩
1
,
野本 彰
1
,
葛山 智宏
1
,
神野 哲也
1
Sadao Morita
1
,
Hiroshi Nakamura
1
,
Akira Nomoto
1
,
Tomohiro Katsuyama
1
,
Tetsuya Jinno
1
1東京医科歯科大学リハビリテーション部
1Division of Rehabilitation Medicine, Tokyo Medical and Dental University
キーワード:
人工股関節置換術
,
術後リハビリテーション
,
入院期間
Keyword:
人工股関節置換術
,
術後リハビリテーション
,
入院期間
pp.571-574
発行日 2005年6月10日
Published Date 2005/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100120
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はじめに
人工股関節置換術のリハビリテーションプログラムは,近年さまざまな工夫により,ゴール到達までの期間の短縮が図られ,早期退院が実現している1).われわれの施設では,セメントレス人工股関節を導入した1986年当初は,金属材料が経時的に骨で固定されることに関する動物実験の報告2)や欧米でのプログラム3)を参考に,術後6週間は術側の免荷を行い,2か月以上の入院期間としていた.その後,臨床経験に基づき,少なくとも術後2~3年の間には臨床的およびX線像上も問題のないことを確認しつつ,徐々に免荷期間を短縮し,1996年より術後の免荷を行わない方針とした.また,術後の床上安静も短縮し,離床は術翌日か遅くとも翌々日とした.その結果,標準入院期間は1996年に4週となり,2001年には3週となった4).この3週プログラムを施行した患者のなかに余裕をもってゴールに達する一群があるため,2003年より一部の患者を対象に2週入院プログラムを導入した.本稿ではこの2週入院プログラムの内容,施行上の問題点などについて検討した.
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