Japanese
English
特集 骨関節疾患とそのリハビリテーション
人工股関節置換術とリハビリテーション
Rehabilitation in Total Hip Replacement.
浅井 富明
1
,
長屋 郁郎
1
,
三宅 信昌
1
,
横地 正裕
1
Tomiaki Asai
1
,
Ikuo Nagaya
1
,
Nobumasa Miyake
1
,
Masahiro Yokochi
1
1国立名古屋病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Nagoya National Hospital.
キーワード:
人工股関節置換術
,
リハビリテーション
,
セメントレス人工股関節
Keyword:
人工股関節置換術
,
リハビリテーション
,
セメントレス人工股関節
pp.347-353
発行日 1988年5月10日
Published Date 1988/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105819
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はじめに
股関節は人間が立位,歩行する上でのKey jointである.荒廃し,機能を失った股関節の再建手段として人工股関節置換術(THR)は今や普遍的に行われており,股関節に障害を有する人々にとって大きな福音となっている.
股関節機能の再建に際しては手術そのものが大切であることはもちろんであるが,術前後のリハビリテーションも同様に非常に重要であり,術後成績に大きく関与することは論を待たない.最近では再置換術の増加,セメントレスTHRをはじめとする術式の多様化などでこれまで通りの画一的なリハビリテーションプログラムでは対処しきれないことが多く,柔軟な対応が必要となってきた.
本稿ではTHR前後のリハビリテーションを最も頻度の高い骨セメントを使用した変形性股関節症に対するTHRを中心として述べる.また,セメントレスTHR,再置換,大腿骨頸部内側骨折,慢性関節リウマチにおけるそれぞれのリハビリテーション上の留意点についても記す.
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