Japanese
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シンポジウム 人工股関節再置換術の問題点
慈大式人工股関節再置換例の検討から
Study on the Revision Arthroplasty for Failed Jikei Cementless Total Hip Arthroplasty
室田 景久
1
,
富田 泰次
1
Kagehisa Murota
1
,
Yoshitsugu Tomita
1
1東京慈恵会医科大学整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, jikei University School of Medicine
キーワード:
再置換術
,
revision surgery
,
人工股関節置換術
,
total hip arthroplasty
,
症例報告
,
case report
Keyword:
再置換術
,
revision surgery
,
人工股関節置換術
,
total hip arthroplasty
,
症例報告
,
case report
pp.603-610
発行日 1985年5月25日
Published Date 1985/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907193
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抄録:慈大式セメントレス人工股関節置換術を施行し,術後臨床的ないしX線学的に経過が思わしくなく,再置換手術を施行した症例は8例8股で,術後3年以上を経過した症例のうちの4.5%を占めている.これら症例の初回手術時の年齢は平均49.6歳と若く,原疾患は変股症が5例,無腐性大腿骨頭壊死,強直性脊椎炎,関節リウマチ各1例である.
再置換手術を行った理由としてはlooseningが8股中5股と最も多く,そのうち3件は骨頭脚の移動による大腿骨骨皮質の穿孔を合併,その他脱臼が2例,人工骨頭脚の折損が1例である.原因としては,8例中7例が不適切な手術手技によるもので,主に,人工臼蓋の挿入位置,挿入角度に問題があった.その他の原因としては,不適切な後療法,感染の疑い,肥満などがあげられた.
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