Japanese
English
短報
高齢者の下肢筋力と歩行能力との関連について
The relationship of lower extremity strength and walking ability in elderly.
杉本 諭
1
,
小野塚 直子
2
Satoshi Sugimoto
1
,
Naoko Onozuka
2
1介護老人保健施設日高の里リハビリテーション部(現・健康科学大学理学療法学科)
2埼玉医科大学総合医療センターリハビリテーション科
1Department of Rehabilitation, Geriatric Health and Care Service Facility, Hidakanosato
2Department of Rehabilitation, Saitama Medical Center, Saitama Medical School
キーワード:
ハンドヘルドダイナモメーター
,
下肢筋力
,
歩行能力
Keyword:
ハンドヘルドダイナモメーター
,
下肢筋力
,
歩行能力
pp.567-570
発行日 2005年6月10日
Published Date 2005/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100119
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はじめに
下肢筋力は歩行能力に影響を与える要因の一つであり,とくに,膝伸展筋力の重要性については多くの報告1-7)がなされている.一方,足底屈筋は,立脚後期に身体を前方に推進させるための重要な要因の一つであるのにもかかわらず,歩行能力との関連について報告されたものは少ない.とくに高齢者では,歩行練習に伴い足部の浮腫が出現したり,ふくらはぎの痛みや疲労により,なかなか歩行量を増加することができない場合を臨床上よく経験する.したがって,歩行能力に対する足底屈筋の関与を明らかにすることは,高齢者の理学療法アプローチを検討するうえで重要であると考えられる.そこで今回われわれは,介護老人保健施設を利用している高齢者を対象に,ハンドヘルドダイナモメーターを用いて足底屈筋力と膝伸展筋力を測定し,歩行能力との関連について検討した.
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