Japanese
English
研究と報告
フローチャート式FIM質問紙(Flow-FIM)の妥当性・信頼性の検討
Validity and reliability of the flowchart-type questionnaire for scoring the FIM(Flow-FIM).
青木 哲也
1
,
永井 将太
1
,
園田 茂
1
,
新谷 実伸
1
,
和田 陽介
1
,
登立 奈美
1
,
長 由希子
1
,
今西 ひろみ
1
Tetsuya Aoki
1
,
Shota Nagai
1
,
Shigeru Sonoda
1
,
Minobu Shintani
1
,
Yosuke Wada
1
,
Nami Nobotachi
1
,
Yukiko Osa
1
,
Hiromi Imanishi
1
1藤田保健衛生大学七栗サナトリウム
1Nanakuri Sanatorium, Fujita Health University
キーワード:
FIM
,
ADL
,
質問紙
,
脳卒中
Keyword:
FIM
,
ADL
,
質問紙
,
脳卒中
pp.355-359
発行日 2005年4月10日
Published Date 2005/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100081
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はじめに
在宅復帰はリハビリテーション医療の重要なゴールの一つである.入院中のリハビリテーションによって習得したADL(activities of daily living)能力が退院後の在宅でどれだけ活かされているかを知れば,アプローチが適切であったかを判断できる.また,多くの在宅患者のデータが集まれば,帰結予測にも応用できる.
ADL評価法 Functional Independence Measure(FIM)1-3)は,国際的に頻用されている18項目からなる評価法である.妥当性・信頼性が確立されており4,5),7点法であるためADLの変化を捉えやすいという特徴をもつ.しかし,FIMを正確に採点するには一定の学習が必要であり,初心者には採点が困難である.そのため,在宅のようなFIMを学習した者がいない環境下で,介助者がFIMを採点した場合,その精度は低くなると予測できる.この点を克服するために,介助者が質問に答えるとFIMの採点ができる質問紙式FIMが大田らにより開発された6).しかし,内容が複雑で量も多いため,使いにくい面がある.そこでわれわれは,初心者でも簡単に採点できることを目的としたフローチャート式のFIM質問紙(Flow-FIM)を作成した.今回,このFlow-FIMの妥当性・信頼性を,FIM採点の教育を受けた専門職で検討したので報告する.
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