Japanese
English
研究と報告
質問紙によるFIM(Functional Independence Measure)評価の試み
A Trial of Scoring the Functional Independence Measure using a Questionnaire.
大田 哲生
1
,
道免 和久
1
,
里宇 明元
1
,
千野 直一
1
Tetsuo Ota
1
,
Kazuhisa Domen
1
,
Meigen Liu
1
,
Naoichi Chino
1
1慶應義塾大学医学部リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Keio University School of Medicine
キーワード:
ADL
,
評価
,
FIM
,
質問紙法
Keyword:
ADL
,
評価
,
FIM
,
質問紙法
pp.449-454
発行日 1997年5月10日
Published Date 1997/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108377
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- サイト内被引用 Cited by
はじめに
1991年,Functional Independence Measure(以下,FIMと略)日本語版1)の完成以来,わが国におけるFIMの日常生活動作(activities of daily living;ADL)評価法としての有用性が示されてきた2-5).そして,入院患者については,すでに多くの施設で実用化されている.一方,高齢化社会を前にして,リハビリテーション患者の自宅退院後のADLを,FIMのように詳細な評価法を用いて把握することが,今後ますます重要になってくると思われる.また,地域における介護のニードなどを知るためには,一時期に数多くのADLデータを収集するための工夫も必要と思われる.しかし,トレーニングを受けた評価者が各家庭を訪問してFIMを評価するには多大な労力を必要とする.
そこで,今回,筆者らは,在宅患者のADLを,介助者などの特にトレーニングを受けていない人でも,可能な限り正確に評価できるよう,FIM評価用の質問紙を作成し,脳卒中片麻痺患者を対象としてその信頼性を検討した.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.