Japanese
English
短報
間欠的高負荷運動時における呼吸代謝と自覚的運動強度の応答
Respiratory gas exchange and rating of perceived exertion during intermittent high load exercise.
染矢 富士子
1
,
前田 眞一
2
Fujiko Someya
1
,
Shinichi Maeda
2
1金沢大学医学部保健学科
2金沢大学附属病院リハビリテーション部
1School of Health Sciences, Faculty of Medicine, Kanazawa University
2Division of Rehabilitation, Kanazawa University Hospital
キーワード:
酸素摂取量
,
分時換気量
,
Borgスケール
,
エルゴメーター
Keyword:
酸素摂取量
,
分時換気量
,
Borgスケール
,
エルゴメーター
pp.175-177
発行日 2005年2月10日
Published Date 2005/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100048
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はじめに
体力の指標として最大酸素摂取量(VO2max)がよく用いられ,加齢によりその値は低下する1).一方,70歳代の対象者に,比較的高い運動強度(75~85%VO2max)のトレーニングを施行させると,体力が向上することが報告されている2).さらに,重度の慢性閉塞性肺疾患患者に対しても,2~3分の間欠的高負荷運動が薦められている3).ところで,この間欠的高負荷運動は,短時間の運動負荷を反復する方法であるが,2分間程度の定常負荷では運動強度の目安となるVO2がプラトーに達する前に休息に入ってしまうため4),負荷量の設定が難しくなる.また,反復負荷中の呼吸代謝の変動についてはほとんど報告がない.
これまでの研究で,負荷の強さを自覚的運動強度の面から捉える試みがなされており,10分間の定常負荷を加えた時のVO2と自覚的運動強度としての10段階Borgスコアとの間に直線回帰が示されている5).さらに,漸増負荷中の分時換気量(VE)とBorgスコアとの間にも相関関係が認められている6).そこで今回,間欠的高負荷運動中であっても,負荷量の指標として自覚的運動強度が利用できないか検索したので報告する.
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