Japanese
English
症例報告
左視床出血によるhypesthetic ataxic hemiparesisを呈した症例に対して急性期よりエルゴメーターを実施した1例
A case of hypesthetic ataxic hemiparesis due to left thalamic hemorrhage undergoing ergometer exercise from the acute stage
吉津 智晃
1
,
川口 正二郎
2
Tomoaki KITSU
1
,
Shojiro KAWAGUCHI
2
1医療法人社団総生会麻生総合病院リハビリテーション科
2医療法人社団総生会麻生総合病院脳神経外科
キーワード:
視床出血
,
hypesthetic ataxic hemiparesis
,
HAH
,
エルゴメーター
Keyword:
視床出血
,
hypesthetic ataxic hemiparesis
,
HAH
,
エルゴメーター
pp.841-844
発行日 2024年7月15日
Published Date 2024/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203533
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要旨 左視床出血によるhypesthetic ataxic hemiparesisを呈した症例に対して急性期よりエルゴメーターを実施した結果,身体機能の変化がみられたため報告する.症例は40歳台の男性であり,右半身の運動麻痺,感覚障害,運動失調,バランス能力の低下を認め,移乗動作能力および歩行能力の低下が生じていた.また入院後に糖尿病と診断されたため,糖尿病に対する運動療法の効果も期待し,入院7日よりエルゴメーターを実施した.その結果,血糖コントロールや運動失調,バランス能力の改善がみられ,歩行能力や日常生活動作能力が向上した.本症例において急性期からのエルゴメーターの実施は運動失調や日常生活動作の改善の一助となった可能性が示された.
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