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特集 運動耐容能を考える
5 呼吸器疾患からみた運動耐容能を高めるための換気能と酸素抽出能
Ventilatory Ability and Oxygen Extraction Ability for Improving Exercise Tolerance in Respiratory Disease
三木 啓資
1
Keisuke Miki
1
1独立行政法人国立病院機構大阪刀根山医療センター呼吸器内科/臨床研究部呼吸学研究室
キーワード:
酸素摂取量
,
息切れ
,
二酸化炭素
,
呼気
,
下肢疲労
Keyword:
酸素摂取量
,
息切れ
,
二酸化炭素
,
呼気
,
下肢疲労
pp.34-39
発行日 2022年1月18日
Published Date 2022/1/18
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要旨 多くの疾患で最高酸素摂取量は運動耐容能のみならず予後をも反映する要となる指標である.心肺運動負荷検査(CPX)では,最高酸素摂取量は吸気酸素濃度と呼気酸素濃度の差と換気量との積を用いて算出される.前者は筋肉を含む体全体での“酸素抽出能”を,後者は肺での“換気能”を表す.運動耐容能を向上させるには,患者個々の息切れ,下肢疲労につながる動的病態生理を慮ったテイラーメイド的対策を講じることが望まれる.本稿では,呼吸器疾患,特に慢性閉塞性肺疾患(COPD)を中心に酸素摂取に絡む呼吸-循環-筋クロストークについて概説し,運動耐容能を高めるべく,“酸素抽出能”および“換気能”の向上について考察する.
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