連載 呼吸リハビリテーションの評価
運動耐容能の評価試験
佐竹 將宏
1
,
塩谷 隆信
1
Masahiro Satake
1
,
Takanobu Shioya
1
1秋田大学大学院医学系研究科保健学専攻理学療法学講座
キーワード:
心肺運動負荷試験
,
6分間歩行試験
,
シャトル歩行試験
,
酸素摂取量
,
歩行距離
Keyword:
心肺運動負荷試験
,
6分間歩行試験
,
シャトル歩行試験
,
酸素摂取量
,
歩行距離
pp.655-658
発行日 2017年6月10日
Published Date 2017/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200999
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運動耐容能(exercise tolerance functions)とは,国際生活機能分類(International Classification of Functioning, Disability and Health;ICF)によれば「身体運動負荷に耐えるために必要な,呼吸や心血管系の能力に関する機能」であり,全身持久力や有酸素能力などが含まれている.運動耐容能の評価指標には,最大酸素摂取量(maximal oxygen uptake;VO2 max),嫌気性代謝閾値(anaerobic threshold;AT),最大仕事量(maximal work rate;WR max),歩行距離などがあり,主観的指標としては自覚的運動強度(ratings of perceived exertion;RPE),呼吸困難(dyspnea,ボルグCR-10スケール1)で測定)などがある.
運動耐容能を測定するには,運動負荷試験(exercise testing)が行われ,トレッドミル(treadmill)や自転車エルゴメータ(cycle ergometer)が用いられる.また,フィールドテスト(field tests)として6分間歩行試験SIX-minute walk test;6MWT)やシャトル歩行試験(shuttle walking test;SWT)などの歩行試験も行われるようになってきた.運動負荷様式には,一段階(一定)負荷,多段階負荷,ランプ(ramp)負荷などがある.
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