Japanese
English
実践講座 病棟で行うリハビリテーション 1
リハビリテーション計画―リハビリテーション医の考えとリスク管理
Rehabilitation in the ward: in the aspect of rehabilitation physician's concept.
原 寛美
1
Hiroyoshi Hara
1
1相澤病院総合リハビリテーションセンター・リハビリテーション科
1Rehabilitation Center, Aizawa Hospital
キーワード:
病棟リハビリテーション
,
早期リハビリテーション
,
高次脳機能障害
Keyword:
病棟リハビリテーション
,
早期リハビリテーション
,
高次脳機能障害
pp.47-54
発行日 2006年1月10日
Published Date 2006/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100026
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はじめに
入院患者に対するリハビリテーションの実施場所の主体が病棟にあるとする認識は,まだ多くのリハビリテーション専門職種に浸透しているとは言えない.しかしながら,入院医療とは何かという原点に立ってリハビリテーション医療のあり方を考える時,急性期治療の段階からベッドサイドでの早期離床援助としてリハビリテーションが関与していくプロセスは強く求められてきている.また,入院生活の場である病棟におけるADL(activities of daily living)の評価と訓練の必要性は否定できない.さらに患者本位の医療サービスのあり方を再考するとき,リハビリテーションスタッフが自ら,入院患者の許に足を運んで,ベッドサイドにおいて患者・家族とのラポールをまず形成し,リハビリテーションをすすめていく視点が必要とされている1,2)(図1).
一方,2002年度の診療報酬改定では早期リハビリテーション加算と病棟ADL訓練加算が加わり,病棟実施リハビリテーションは診療報酬の側面からも後押しされつつあると言える.
本稿では,急性期病院におけるリハビリテーション科専門医として,何故病棟でリハビリテーションを実施すべきであるか,そのシステムのあり方とともに考察した.
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