Japanese
English
講座 排尿障害 1
排尿障害の鑑別診断
Differential diagnosis of voiding dysfunction.
西澤 理
1
,
杵渕 芳明
1
,
田辺 智明
1
,
中山 剛
1
Osamu Nishizawa
1
,
Yoshiaki Kinebuchi
1
,
Tomoaki Tanabe
1
,
Takeshi Nakayama
1
1信州大学泌尿器科学講座
1Department of Urology, Shinshu University School of Medicine
キーワード:
排尿障害
,
下部尿路症状
,
過活動膀胱
Keyword:
排尿障害
,
下部尿路症状
,
過活動膀胱
pp.41-46
発行日 2006年1月10日
Published Date 2006/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100025
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はじめに
排尿障害の鑑別診断の第一歩は下部尿路症状を詳しく聴取することである.その際に留意すべき点は,排尿障害の症状である下部尿路症状,とくに尿失禁などで自尊心が傷ついている患者に対する細かな気配りである.
次に,下部尿路症状を起こす疾患は,神経因性膀胱などの下部尿路機能障害を起こす原因疾患に特有な症状ではなく,尿路感染症,膀胱腫瘍,膀胱結石症などの疾患でも生じることを念頭に置く必要がある.
さらに,原因疾患の確定と同時に,下部尿路機能障害の程度の把握が重要である.
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