特集 日常診療に求められるリハビリテーション
リハビリテーション医学の最前線
藤井 智恵子
1
,
石田 暉
1
1東海大学医学部専門診療学系リハビリテーション科学
キーワード:
EBM
,
リハビリテーション前置主義
,
早期リハビリテーション
,
国際生活機能分類
,
脳卒中リハビリテーション
Keyword:
EBM
,
リハビリテーション前置主義
,
早期リハビリテーション
,
国際生活機能分類
,
脳卒中リハビリテーション
pp.966-969
発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100205
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
近年,医療界ではEBM(evidence-based medicine)が注目されるようになり,各種疾患治療においてさまざまな研究やそれらの結果に基づいたガイドラインが報告されるようになってきている.リハビリテーション医学領域でも,EBMに基づく治療(リハビリテーション)が推奨されつつあるが,従来の治療は経験的なものが多かった.これは,リハビリテーション研究を行うにあたり,同一施設において対照群非対照群に患者を二分する,つまりリハビリテーションを施行する群としない群に分けた無作為対照試験を行うことは,倫理的に問題が大きく,研究することが難しい事情があったからである.しかし,最近ではリハビリテーションの治療効果に関する研究でも無作為対照試験の報告が増えてきており,今後それらに基づいたリハビリテーションの方法に関わる報告が増えていくことが期待される.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.