Japanese
English
研究と報告
トレッドミル歩行分析用3次元動作解析装置の精度検討
Accuracy assessment of the three-dimensional treadmill gait analysis equipment.
寺西 利生
1
,
大塚 圭
2
,
村岡 慶裕
2
,
才藤 栄一
3
,
伊藤 慎英
4
,
金田 嘉清
2
,
近藤 和泉
1
,
園田 茂
5
Toshio Teranishi
1
,
Kei Ohtsuka
2
,
Yoshihiro Muraoka
2
,
Eiichi Saitoh
3
,
Norihide Ito
4
,
Yoshikiyo Kanada
2
,
Izumi Kondo
1
,
Shigeru Sonoda
5
1藤田保健衛生大学藤田記念七栗研究所リハビリテーション研究部門
2藤田保健衛生大学医療科学部リハビリテーション学科
3藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学Ⅰ講座
4藤田保健衛生大学病院リハビリテーション部
5藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学Ⅱ講座
1Fujita Memorial Nanakuri Institute, Fujita Health University
2Faculty of Rehabilitation, School of Health Sciences, Fujita Health University
3Department of Rehabilitation Medicine Ⅰ, School of Medicine, Fujita Health University
4Department of Rehabilitation Medicine, Fujita Health University Hospital
5Department of Rehabilitation Medicine Ⅱ, School of Medicine, Fujita Health University
キーワード:
3次元動作解析
,
トレッドミル歩行分析
,
精度検討
Keyword:
3次元動作解析
,
トレッドミル歩行分析
,
精度検討
pp.939-944
発行日 2009年10月10日
Published Date 2009/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101613
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要旨:トレッドミルでの使用を主たる用途とする3次元歩行分析システム(KinemaTracer)について,臨床使用の前提条件となる精度の検討を行った.方法は,臨床歩行分析懇談会主催のシステム検討会で用いられた方法に準じて,平地およびトレッドミル条件で,計測空間内を剛体のオブジェクトを持って移動し,距離(真値898mm)および角度(真値90度)を測定した.結果は,トレッドミル条件の距離計測で上下方向907.8±1.8mm,進行方向902.7±1.9mm,左右方向896.9±3.4mmで,角度計測では90.7±0.7度であった.KinemaTracerは高額なリアルタイム計測機器に比べ計測精度は劣るものの,トレッドミル歩行分析に使用する場合,原則的に多数歩データの平均値を用いる計測であり,数学的な収束によって実質的な精度の向上が期待できる.このため臨床使用には十分耐えられると考えられた.
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