Japanese
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実践講座 家族教育 1
家族指導による機能訓練―脳卒中病棟における指導
Self-training with family support for stroke patients.
前島 伸一郎
1,3
,
大沢 愛子
2
,
岸田 芳幸
3
,
森田 能子
3
Shinichiro Maeshima
1,3
,
Aiko Osawa
2
,
Yoshiyuki Kishida
3
,
Yoshiko Morita
3
1川崎医療福祉大学大学院医療技術学研究科
2川崎医科大学附属病院リハビリテーション科
3川崎医科大学附属川崎病院リハビリテーション科
1Graduate School of Sensory Science, Kawasaki University of Medical Welfare
2Department of Rehabilitation Medicine, Kawasaki Medical School Hospital
3Department of Rehabilitation Medicine, Kawasaki Medical School Kawasaki Hospital
キーワード:
脳卒中
,
片麻痺
,
家族指導
Keyword:
脳卒中
,
片麻痺
,
家族指導
pp.51-57
発行日 2005年1月10日
Published Date 2005/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100008
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はじめに
脳卒中の片麻痺患者に対する早期リハビリテーションは,多くの病院で,標準的な治療として行われている1).このため,一昔前のように,過度の安静が原因となる廃用状態の患者に遭遇することは,それほど多くはないが,その一方,自宅退院後に寝たきりとなってしまう脳卒中患者にしばしば遭遇するというのも現状である.一見矛盾した内容であるが,入院中は環境の整った病棟でリハビリテーションを受けているため活動量も多いが,在宅では同様の活動量が確保できず,廃用が進んで身動きがとれなくなるというのが実態である.ここで,同居家族が何らかの形で患者の機能訓練を担うことができれば,機能低下を防ぐだけでなく,早期の家庭復帰や能力向上のための大きな原動力となる2).本稿では,脳卒中患者の家族が行うことのできる機能訓練について解説を行う.
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