特集 脳卒中患者の上肢に対する理学療法up to date
脳卒中患者の上肢に対する促通反復療法(川平法)の効果と経過
和田 善行
1
Yoshiyuki Wada
1
1社会医療法人平成記念会平成記念病院リハビリテーション科
キーワード:
促通反復療法
,
脳卒中片麻痺患者
,
上肢機能回復
,
併用療法
Keyword:
促通反復療法
,
脳卒中片麻痺患者
,
上肢機能回復
,
併用療法
pp.671-680
発行日 2019年7月15日
Published Date 2019/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201599
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はじめに
促通反復療法(repetitive facilitative exercise:RFE)とは,新たな促通手技によって患者の意図した運動を実現し,それを反復することによって随意運動を実現するために必要な神経路の再建と強化を目的とした神経路強化的促通法である1).
促通反復療法は,脳卒中治療ガイドライン20152)で上肢機能障害に対するリハビリテーションとして,麻痺が軽度から中等度の患者に対して高いエビデンス(グレードB)が認められており,有用な治療法として平成記念病院(以下,当院)でも2012年10月より外来,入院患者を対象に実施している.そこで本稿では,麻痺側上肢に対する促通反復療法(川平法)の対象と具体的方法およびその回復過程について紹介する.
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