Japanese
English
短報
促通反復療法による片麻痺上肢の機能回復について
Functional improvements in the hemiplegic upper limb by repetition of facilitation exercise.
林田 健太
1
,
萬谷 和日子
1
,
奥寺 英介
1
,
川﨑 桂
1
,
甲斐 健児
1
,
薛 克良
1
,
服部 文忠
1
Kenta Hayashida
1
,
Wakako Yorozuya
1
,
Eisuke Okudera
1
,
Kei Kawasaki
1
,
Kenji Kai
1
,
Katsuyoshi Setsu
1
,
Fumitada Hattori
1
1特定医療法人順和長尾病院リハビリテーション部
1Department of Rehabilitation, Nagao Hospital
キーワード:
促通反復療法
,
上肢機能訓練
,
脳卒中
,
片麻痺
,
機能回復
Keyword:
促通反復療法
,
上肢機能訓練
,
脳卒中
,
片麻痺
,
機能回復
pp.809-813
発行日 2007年8月10日
Published Date 2007/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101021
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要旨:〔目的〕片麻痺上肢の機能回復促進の可能性を求めて,比較的短時間で実施可能で,しかも中重度の患者に適応がある促通反復療法を導入し,その有効性を検討した.〔対象〕対象は2004年9月以降に入院した脳卒中患者10名(性別;男性4名,女性6名,年齢;59.9±13.1歳,罹病期間;10.9±7.1週)で,著しい感覚障害,関節拘縮,重度の高次脳機能障害のない例である.〔方法〕入院時から通常のリハビリテーションを続け,間欠的に2週間の促通反復療法期間を追加した.促通反復療法期には,川平の提唱する手指,上肢の促通法(川平法)から3から5種類を選択し,各パターン100回ずつ実施した.〔結果〕上肢機能および手指機能は促通反復療法期間にのみ有意に改善した.〔結語〕川平法を用いた促通反復療法は,中重度の麻痺例に対しても,比較的短時間で実施可能で,効果的であると考えられた.
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