特集 脳卒中片麻痺—理学療法の歩みと最新の取り組み
—脳卒中片麻痺の回復・改善促通に寄与する治療や考え方—促通反復療法(川平法)
宮本 明
1
,
川平 和美
2
Akira MIYAMOTO
1
,
Kazumi KAWAHIRA
2
1西九州大学リハビリテーション学部リハビリテーション学科理学療法専攻
2促通反復療法研究所(川平先端リハラボ)
キーワード:
片麻痺
,
促通反復療法
,
RFE
,
可塑性
,
併用療法
Keyword:
片麻痺
,
促通反復療法
,
RFE
,
可塑性
,
併用療法
pp.698-700
発行日 2025年6月15日
Published Date 2025/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091505520590060698
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Point
●促通反復療法は新たな促通手技によって患者が意図する運動の神経路の興奮を運動開始直前に高め,実現した目標の運動を50〜100回反復して神経路を強化する治療法である
●目標運動の促通において,タッピングや伸張反射,皮膚反射に加え,麻痺肢の運動を注視する視覚刺激,運動に伴う肢位や感覚刺激,さらに治療者のかけ声の聴覚刺激などを用いることで,目標の神経路の興奮水準を高めて運動の実現と反復を容易にしている
●促通反復療法は上肢では個々の手指の分離運動から物品操作を可能とすることを,下肢では麻痺の改善と早期からの装具や杖利用,健側立脚と健側強化の重視による実用的な歩行の獲得をめざしている

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