Japanese
English
研究と報告
慢性期の脳卒中片麻痺上肢への促通反復療法の効果
Effects of Repetitive Facilitation Exercise on motor functional recovery of hemiplegic upper limb in patients with chronic stroke.
野間 知一
1
,
鎌田 克也
1
,
海 唯子
1
,
溜 いずみ
1
,
衛藤 誠二
2
,
下堂薗 恵
2
,
緒方 敦子
2
,
松元 秀次
2
,
川平 和美
2
Tomokazu Noma
1
,
Katsuya Kamada
1
,
Yuiko Kai
1
,
Izumi Tamari
1
,
Seiji Etoh
2
,
Megumi Simodozono
2
,
Atsuko Ogata
2
,
Shuji Matsumoto
2
,
Kazumi Kawahira
2
1鹿児島大学病院霧島リハビリテーションセンター
2鹿児島大学大学院運動機能修復学講座機能再建医学
1Kirishima Rehabilitation Center, Faculty of Medicine, Kagoshima University
2Department of Rehabilitation and Physical Medicine, Faculty of Medicine, Kagoshima University
キーワード:
促通反復療法
,
脳卒中
,
慢性期
,
上肢機能回復
Keyword:
促通反復療法
,
脳卒中
,
慢性期
,
上肢機能回復
pp.695-699
発行日 2008年7月10日
Published Date 2008/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101292
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要旨:〔目的〕発症後1年以上経過した慢性期の脳卒中片麻痺上肢への促通反復療法の有効性を検討した.〔対象〕対象は2006年1月から約2年間の当院入院患者のうち,発症より1年以上経過した脳卒中片麻痺患者20名(平均年齢58歳,平均罹病期間45か月)である.〔方法〕1日に40分間の片麻痺上肢への促通反復療法を6週間実施し,前後の評価を上肢,手指12段階回復グレード,簡易上肢機能検査(STEF)で行った.〔結果〕全対象では,促通反復療法により上肢,手指のグレード,STEFが有意に改善した.共同運動レベルの群と分離運動が可能な群に分け,両群を比較すると,手指グレード,STEFで分離運動群の改善度が有意に大きかった.〔結語〕促通反復療法は,発症から1年以上経過した脳卒中片麻痺患者でも,共同運動から分離した運動が可能であれば,麻痺を改善させることができる.
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