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編集後記
金谷 さとみ
pp.1148
発行日 2017年12月15日
Published Date 2017/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201076
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理学療法士の資格を取得し一般病院に就職したばかりのころ,臨床実習で学べなかった小児分野をどうしても勉強したくて,就学前の通所施設に研修に行ったことがあります.今も忘れることができない心震える貴重な2年間でした.現在,私は地域や高齢者を専門としていますが,その基盤はこの2年間で培われたといっても過言ではありません.
当時は重度障害の小児の嚥下障害に対しては理学療法士が中心になってかかわっていました.「摂食・嚥下機能を向上させるためには口腔周辺だけでなく,体幹をはじめとする全身の運動機能へのかかわりが重要である」と語った大先輩の指導は脳裏に深く残り,高齢者施設では積極的に嚥下障害のある高齢者に理学療法を提供しました.嚥下がクローズアップされてきたのはごく最近のことですが,理学療法士はかなり昔からメカニズムを学び,その部分にかかわってきたのではないでしょうか.
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