臨床実習サブノート 歩行のみかた・9
成人の脳性麻痺
中林 美代子
1
Miyoko Nakabayashi
1
1新潟県はまぐみ小児療育センター
pp.1123-1129
発行日 2017年12月15日
Published Date 2017/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201068
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はじめに
脳性麻痺(cerebral palsy:CP)児は,ライフステージのなかで問題点が変化することや運動機能が低下することから,児・者一貫した介入の必要性が求められます.新潟県はまぐみ小児療育センター(以下,当センター)においては,近年18歳を超えて理学療法を継続する利用者が増える傾向にあります.現在,理学療法実施者527名中23%が成人期であり,さらにこのうちの16.4%が杖歩行以上となっています.また,歩行獲得しいったん理学療法が終了となった児でも,成長過程において足部の問題や股関節や腰部の痛みなどで療育施設以外の一般病院を受診し,理学療法が依頼される場合も考えられます.
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