Japanese
English
研究と報告
成人脳性麻痺者にみられた知覚―運動障害について
Perceptual-Motor Disorders in Adult Cerebral Palsied Persons.
染矢 富士子
1
,
野村 忠雄
2
Fujiko Someya
1
,
Tadao Nomura
2
1金沢大学医療技術短期大学部
2石川整肢学園
1School of Allied Medical Professions, Kanazawa University.
2Ishikawa Children's Orthopedic Center.
キーワード:
脳性麻痺
,
知覚―運動障害
Keyword:
脳性麻痺
,
知覚―運動障害
pp.43-47
発行日 1989年1月10日
Published Date 1989/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105990
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
脳性麻痺児の知覚―運動障害として空間関係の把握の障害がよく知られている1).このため,知能検査をすると動作性IQの方が言語性IQより低値を示すことが多く,また下位検査項目でもばらつきがみられる2,3).新版K式発達検査を施行するとプロフィールの乱れがみられることが多く1,4),それは動作性課題での落ちこみが原因といわれている.
このような脳性麻痺児にみられる知覚―運動障害は,発達段階の途上での問題として一般的に捉えられている1,2,5,6).しかし,成人に達してしまった段階で,どのようにこういった障害が表われるかはあまり知られていない.そこで今回,成人脳性麻痺者における知覚―運動障害を評価し検討を加えたので報告する.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.