特集 病棟理学療法
介護療養型病床における病棟理学療法
安倍 匡子
1
,
笛田 宗由
1
,
渡辺 要一
1
Abe Kyoko
1
1永生病院リハビリテーションセンター
pp.551-558
発行日 2001年8月15日
Published Date 2001/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105855
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はじめに
当院が病床の一部を療養型病床群に移行したのは2000年1月である.それ以前に,厚生省は病院における付き添い人制度を廃止したり,看護基準の見直しと介護職員の充実を図ったりと,高齢社会へ向けた人的対策を整えてきており,その一環として介護力強化病棟が設定され,更に療養環境の向上を目指して療養型病床群が創設された.当院の対応は決して早いものではなかったが,ことリハビリテーションにおいては,介護力強化病棟に参入した当初から,訓練室から離れたいわゆる病棟内リハビリテーションとして関わり始めた.
医療法の改正,新ゴールドプランに続くゴールドプラン21や公的介護保険の登場などに象徴されるように,ここ数年の医療情勢は大きく変化しつつあり,それに対応したリハビリのあり方が模索されてきている.今回は,当院療養型病床における病棟リハビリの経験を報告し,それを通して見えてきた病棟リハビリの課題についてまとめてみた.
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