これからの高齢者医療-診断・治療・予防への対応
《療養病床、介護施設での高齢者医療》療養病床で行う医療
武久 洋三
1
1平成博愛会博愛記念病院
キーワード:
高血糖症
,
脱水症
,
糖尿病性昏睡
,
入院期間
,
高齢者保健医療サービス
,
療養病床
,
栄養失調
Keyword:
Dehydration
,
Diabetic Coma
,
Hyperglycemia
,
Health Services for the Aged
,
Length of Stay
,
Malnutrition
pp.1200-1205
発行日 2011年12月1日
Published Date 2011/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012088956
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・医療療養病床には2006年7月から医療区分制度が導入された。・急性期病院では臓器別専門医による主病名の治療が中心で、高齢者に多い合併症状まで治療する余裕がなく、医原性身体環境破壊と思われる症状を伴って療養病床へ紹介されて入院してくることが多い。そのため今では医療区分2、3の割合だけでなく、区分1の中の重度患者も増加している。・今後医療・介護が必要な患者は750万人にもなり、その90%が療養病床を中心とする慢性期医療の範疇である。・慢性期患者の重度化は必然的であり、post acuteを受けて早く適切な治療を行い、回復させて地域へ帰すとともに、本当に緊急な総合治療が必要な患者を引き受けられる体制作りが必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2011